子どもの好奇心の芽を育てよう
子どもに理科好きになって欲しい?
なら、子どものうちに面白さを知ってもらお。
子どもは実験が好きですよね。
昨今はやりの科学実験教室は、どこに行っても盛況です。
大きくなるにつれて理系科目が毛嫌いされる傾向があります。
それは、何の役に立つかさっぱり分からない公式やらなんやらを、一方的に詰め込まれるからでは。
その証拠に、ペットボトルロケットを打ち上げたり、スライムをつくったりする子供たちは夢中になって遊んでいます。
最初は教えられえた通りにやっている。
だんだんと物足りなくなって、自分なりに改良を加えたり。
どうすればもっと上手くいくか。
考えていくうちに、自分からどんどん新しいことを調べていく…。
成績につながるかどうかは置いておくとして、理科や算数が好きになることは想像に難くないですよね。
親がお膳立てするのは大変!
私としては、小学生のうちはこのような好奇心の芽を育ててあげることが、長期的には本人のためになるのかなと考えています。
ただ、親が適切な体験や実験を準備するのは大変です。
家庭でできる科学実験の本でも良いものがいくつもあります。
我が家でも結構な冊数を読みましたが、試したものは数件です。
けっこう、準備に手間暇がかかるんです。
購入しなければならないもの、事前のカットや工作などの下準備。
何とか用意して、実験してみたとします。
そこからも難関があります。
結果を見た子どもからの質問に答えられないのです。
スライムにしても、洗濯のりの成分の高分子をどう説明するか。
ホウ砂でできる網目構造については。
酸性にすると水になる仕組みは。
悲しいかな、文系の親には分かりやすく子どもに諭せません。
科学館の科学教室・実験教室に参加しよう
そこで、救世主となるのが理科教室・科学教室・実験教室です。
県庁所在地にはたいてい科学館があります。
科学館では館のスタッフが行う実験教室などが定期的に催されています。
これには2種類あり、単発のものと1年間など期間を決めて継続して募集されるものがあります。
単発イベントは、主に連休や夏休みなどの小学校の長期休暇に行われます。
しょっちゅう科学館などに出入りしていれば、案内を目にします。
そうでなくても、広報や学校からのお知らせがあるので、休み前はこうした案内に目を通しておくと見逃しませんよ。
我が家は単発イベントもよく参加しますが、継続型の科学教室も利用させてもらっています。
以前住んでいた鳥取のこども科学館では2年連続でお世話になりました。
1年間で参加費はせいぜい千円か二千円だったと思います。
月に1度、毎回テーマを決めて座学と工作や実験を行います。
扱う分野も幅広く、生き物から電気、植物、宇宙とまんべんなく取り入れられていました。
月1回、2時間程度で前半は座学。
後半は野外で観察や採集をしたり、キットで実験したりと体験が中心。
石けんをつくったり、植物染をしたりするなかで自然と科学にふれることができたようです。
汚れが落ちるしくみや、酸性・アルカリ性という概念があること…。
もちろん、参加したからといって即成績が上がるなどという虫の良い話ではありません。
まだ細部までは理解できなくても、実際に身近に体験することは貴重です。
教科書だけで学ぼうとしても、机上の勉強だけではピンときませんよね。
難しいことは後回しでいいんです。
「何かおもしろい!」
子どもがそう思ってくれれば、あとは本人次第です。
スタッフの方も真面目で丁寧に教えてくださって、贅沢な時間でした。
年齢が上がってくると、クラブ活動や塾で忙しくなります。
小学校こそ狙い目!
申し込みは先着順で、人気はありましたが都会ほど激選ではありません。
通える範囲に科学館があるのならば、一度調べてみることをおすすめします。
大学が身近になる!大学主催の理科・科学教室
そこまで時間は取れない。
もしくは、近くに科学館がない。
そんな人でも大丈夫。
お祭り感覚で、賑やかに楽しい理科イベントも毎年全国で行われているんです。
社会人になって仕事や子育てに追われていると、一般の人にとっては大学の敷居はかなり高いものになってしまいます。
最近では社会人向けに門戸を開いて、さまざまな実践的な講座を開いてはいます。
ですが、小学生が構内に入ることはまれですよね。
大学が主催している理科教室や科学教室に参加することで、ぼんやりとでも「こういう世界があるんだ」と感じてもらうことも良い刺激になります。
多く行われているのは夏休みです。
理工系の大学や学部がメインとなり、実験など子どもたちが実際に手を動かして理科の面白さを体験するというイベントです。
基本は参加費無料。
もしくはごくわずかの実費のみ。
各部ブースで行われている実験は、子どもの興味を引きそうな面白そうなものばかり。
しかも、指導してくれる先生方は第一線の研究者。
サポートしてくれる学生さんたちもいます。
長崎では、9月に長崎大学で「科学まつり」がありました。
うちの子も、夫に連れられて10ちかい実験を体験させてもらってきました。
色の変わるハンカチ
燃料電池においづくり
スライム
果物電池
光るスーパーボール…。
持ち帰ってきたもので楽しそうに遊んでいました。
実験内容の説明もあるので、帰宅後も家族で理解を深めることができます。
さらに、科学関連の書籍も2冊お土産にいただいてきました。
ちょっと早いので、数年寝かすかな?
注目 大学の「化学まつり」に行ってきました!
夏休み中で、事前申し込み制でないために混みあうこともあります。
抽選があれば、希望のものに参加できないこともあります。
それでも、手作りで運営されているとあって、関係者の方には頭が下がるばかりです。
日々の業務の合間をぬって準備されているのでしょうか。
今後も続くことを願っています。
おすすめ無料の実験教室が楽しすぎた!
参考 飛行機好きならこんなイベントも
参考 保健所のイベントは自由研究にぴったり
国立大学工学部で行われているイベント・実験体験を探すにはこちらからどうぞ。
毎年人気の「青少年のための科学の祭典」
これは、毎年全国で行われている科学のお祭りみたいなものです。
小さな子でも参加できる簡単な工作から、最新技術を体験できる企業協賛のブースまで幅広く科学に関する出展が一堂に会しています。
堅苦しく考えず、遊びに行く感覚で参加できます。
我が家でも長崎市科学館で開催されたものに参加しました。
かなり混雑していましたが、それなりに満喫できました。
開催と同時に行くくらいの方が、並ばずに効率よく参加できそうです。
青少年のための科学の祭典、開催予定はこちらからどうぞ。
理科教室・科学教室以外の夏休みイベントについてはこちらでまとめています。
おススメ お金をかけずに子どもと学ぼう!
もっとやりたい!子どもが興味をもったら
こうした理科教室・科学教室に参加していくうちに、子どもからもっとやってみたいということもあるでしょう。
近所に科学館があれば、問い合わせて参加できる教室を探してみましょう。
近くになかったり、募集が終わっていたりすることもあるかもしれません。
そんな時は、民間の教室も探してみましょう。
ちょっと出費は増えますが、民間のものは常時受けられコースも豊富です。
公的なものはやはり対象年齢も小学1~3年生、4年生~中学生などと大雑把。
学力向上を目的とするならば、正直物足りなくなってきます。
何より、夏休みや冬休みは無料体験のチャンス!
参加する人数も多く、気軽に参加できるのが人気の理由です。
買い物と同じです。
人が少ないときは入りにくいお店でも、セールで人があふれている時は気軽に入れますよね。
知っている人などは、長期休暇が近づくや否や体験教室の予約を入れまくっていました。
イベント感覚であれこれハシゴするのも楽しいですよ。
個人的に、注目しているのがロボット教室とプログラミング教室です。
AIが進化し私たちの生活の中にも欠かせないものになっていくはず。
小学校の授業でも、プログラミングの考え方が取り入れられる…。
なんて、難しいことはさておき。
純粋に楽しそうだからです。
ヒューマンキッズサイエンス「ロボット教室」や「プログラミング教室」
が大手で全国展開しているので、転勤することを想定しても続けやすいのも高ポイント。
時間のある夏休みに、下調べだけでもしておかないと差を付けられますよ。
子どもの学年に応じたコース設定がありますが、個人的にはあの高橋智隆先生が監修されているというものに魅力を感じます。
たぶん、どこかでロボットや高橋先生は見たことがあると思いますよ。
夏休み(平成29年度から冬休みも始まりましたね!)子ども科学電話相談でおなじみの、ロボット担当のあの先生です。
今住んでいる地域にもロボットここのロボット教室があり、様子を見ました。
男の子だけでなく、女の子も受講していました。少人数制で子ども自身が納得いくまでじっくりと取り組んでいる様子が印象的でした。
プログラミングに関しては、実際に小学校の授業では専門的なことはやりません。
授業のためだけにわざわざ習う必要はないと思います。
やるとすれば、論理的な考え方を身に付けるため。
そして、小さいうちからPCに苦手感を覚えないようにするため。
家庭で親が教えてあげられるなら、無理して習わせる必要はないと思います。
ただ、私なんかもそうですが、体系的に習わないと基礎が抜けているところがあります。
基礎的なPC操作と、論理的な思考力を身に付けさせたいと思っているのならば、プログラミングは検討の余地はあると思います。
PCの基礎から始まって、簡単なプログラミング。
そして、自分なりのオリジナルにつくり変えていくのですが、ここで思考力が磨かれます。
意外と知られていないのですが、自分のプログラミングについての発表もあります。
日本人が苦手なプレゼンテーション能力も鍛えられるのが魅力です。
全国にロボット教室はありますが、実際の雰囲気やその教室の先生との相性もあります。
何の習い事でもそうですが、まずは見学して子どもが合いそうかどうかを判断してください。
見学や体験は無料です。
いくら親がいいと思っても、子どもが嫌がっては伸びません。
親子で現場を見るのはとっても大事!!
以上、ワタベユキエからでした。
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