転校生は珍しがられることもある

転校初日はいつも緊張しました
転校生のイメージってどんなものですか?
新学期の朝、担任の先生に連れられてやってきたチョイ悪風のイケメン。
自己紹介を促され、ぶっきらぼうに挨拶。
一番後ろの空席に座るように促される。
「まだ教科書が届かないから、隣のヤツが見せてやってくれ」と先生に言われ…。
なんて、少女漫画の世界を期待されると非常に困ります。
皆さん、転校生に夢見過ぎ。
少なくとも私の子ども時代は、転校生は注目の的でした。
刺激のない田舎だったからか、転校生が来るといううわさが伝わると控えの部屋にまで生徒がのぞきにやってくる始末でした。
で、一部屋に集められた転校生を一瞥し、「なーんだ、普通じゃん」と拍子抜けして帰っていくのが常でした。
そりゃそうです。
超能力を秘めた謎の転校生や、影のある美少女なんかを期待されても、こっちはしったこっちゃありません。
でも、もともといる側からしたら、新しく入る子がどんな人なのか気になるのは当然です。
かわりばえのしない毎日に何か新しい風を吹かせてくれるかもしれない、なんて期待くらいはしたくなります。
人の出入りの少ない、閉鎖的な地方ほど転校生に関心を持つ傾向があります。
小学校は4校を渡り歩き、高校でも転校した私の所感はこちらでどうぞ。

転校生にとっての学力は生命線
何かにつけて、転校生は何かと注目される存在です。
見た目で目立ったところはないか、持ち物はどんなものか。
勉強はできるのか、スポーツはどうなのか。
自分たちと異質な存在との接し方を決めかねているのです。
まあ、最初の1ヵ月くらいでその波は収まります。
始めにできた第一印象は長く尾を引きます。
義務教育の小学校、中学校といっても採用されている教科書は同じとは限りません。
進度も異なります。
学区によって生徒が塾に通っているのを前提として進めているところもあれば、のんびりとやっているところもあります。
勉強ができないと先生のおぼえも悪く、学校によってはやっかいもの扱いするところもありました(昭和の地方の話です)。
それだけに、転校生にとっての学力は生命線です。
転勤族の親はそれを見越して、一定以上のレベルを保とうとするのだと思います。
全国転勤する企業に勤める親であれば、自分たちもそれなりの大学を出ていることが多いでしょう。
平成28年度の独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査シリーズNo.174企業の転勤の実態に関する調査によると、転勤者の最終学歴が大学・大学院の割合が71.8パーセントです。
ちなみに、転勤先でみると国内のみでは71.2パーセントで、海外転勤ありの人では80.3パーセントとなっています。さすが海外組…。
ですので、子どもにも同じレベルの教育を受けさせたいと思うのはもっともなことです。
最終的には東京などの大都市の大学へ進学することを念頭に置くと、今しなければならないことが見えてきます。
進度のちがいや塾などの教育環境の差という問題を抱えた転校。
勉強という一点においてはマイナスです。
その穴を埋めるために、転勤族の親は教育に関心が高くなるのです。
転勤が決まったときに真っ先に調べるのが、子どもの学区という人も珍しくはありません。
通う学校の学力レベルや周辺の治安に不安を覚えれば、住まいを変えることも厭いません。
リアルな体験こそ大事な勉強

一生ものの体験、いくつありますか?
教育といっても、机に向ってのお勉強だけではありません。
今の子どもはインターネットやテレビ、本を通じての間接的な体験は多くなっています。
確かに、ネットを使うことで理解が深まることも事実です。
それでも、自分の手を足を使って生身の身体で体験することは、一番の根っこになる部分です。
いくら日本地図で県名を丸暗記させても、実際にあちこち旅して食や文化にふれた体験にはかないません。
星座を形と名前だけ覚えても、人里離れた山に登って眺めた星降る夜の感動は生まれません。
心に一生残る様な体験をしたら、自分からその世界について知りたくなるものです。
英語だってそうです。
時間とお金をかけて習熟すれば話せるようにはなるでしょう。
それでも、そこで話したい内容が出てこなければ?
まず自分の中に伝えたい何かがあって、論理的に相手に伝える術が必要です。
そこから先、手段として必要になるのが語学だと自分は思います。
異文化の人間と対峙して、何かを伝えあいたいという体験を持つのがスタートなんじゃないなかと。
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転校生の親が教育熱心なのは子どもを守るため
横道にそれましたが、転校生の親が教育熱心なのは子どもを守るためです。
どんな転校先であっても、勉強でつまずかないため。
そして、親自身も勉強してきている人が大半なので、子どもにも同じ道を歩ませることが多いということ。
転校生にとって、学力は保険なのです。
勉強ができていれば、余力を友達関係や地域になじむことに向けることができます。
そのほかにも、ピアノ、ダンス、水泳などの習い事が子どもの自信につながることもあります。
つまり、見知らぬ土地、見知らぬ子どもたちのなか、学力が最初のより所をつくるということ。
学力や何かしらの特技があれば、自信を持って新しい世界に踏み込めるのです。
注目転校生の習い事の選び方の基準、知ってますか?


注目転勤族の子どもの勉強法はまちがえると取り返しがつきません


もし子どもに転校を嫌と言われたら、こちらをどうぞ。

