引越し後はお互いにイライラすることが増えて、何かといえばすぐ言い合いになってしまう…。
知らない土地で頼る人もいなくて、生活するだけでストレスいっぱい。
なのに、夫は新しい職場でいっぱいいっぱい。
妻の話を聞こうともしない…。
転勤族なら、引越し直後はケンカが多くなることはよくあります。
原因を知ることで、もっと夫婦の関係性を良くしませんか?
転勤族になってからケンカの回数が増えていませんか?
見知らぬ土地で、頼る人が夫しかいない。
なのに夫が構ってくれなきゃ、妻はどうしたらいい?
お互いに好き同士で結婚したはず。
なのに、日々の生活に追われて顔を合わせれば出るのはキツイ言葉ばかり…。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
新婚当初は、ケンカをしたとしても原因はささいなこと。
数日もすれば仲直りできていました。
それなのに、転勤で引越してからは何かにつけてお互いイライラして衝突することが増えていませんか。仲直りしてくても、夫は新しい職場に慣れるのに必死で、家庭のことは顧みてくれない…。
せめて、心の中のもやもやを吐き出したくても、聞いてくれる友達は周りにはいない。電話やlineで地元の友達に愚痴をいっても、いま一つ分かってくれない…。
気分転換しようと街に出ても、自分のお気に入りのショップもありません。耳慣れないお国言葉に圧倒されて、お店の人とのお話も気後れしてしまうなんてことも。
あなたが夫の転勤に伴って、仕事も辞めて知らない土地に来ているのなら無理もありません。
慣れ親しんだ土地で暮らしていれば何の苦労のないことも、いちいちストレスになるものです。
引っ越し直後はストレスだらけ
新居に足りないものを買いに行くのだって一苦労!
病院、美容院探しも地味にストレス!!
例えば、引っ越し直後の慣れない新居での暮らしです。
取り急ぎ段ボールの山を片付けなくてはと、手当たりしだいに荷物を移動させたら必要なものが見当たらない。せっかく苦労してシンデレラフィットさせた収納もここでは最初からやり直し。おさまりきらない食器類。梱包していた紙の山、段ボールの処分もけっこうな手間です。
疲れてゆっくりお風呂に入りたくても、前についていた追い炊き機能がない。浴室暖房がない。前よりも古い住まいに入ることになったときは、どうしても気分が沈むものです。
外に出ても、どこで買い物をすれば良いのかも分からない。
とりわけ、納得のいく美容院探しとかかりつけにできる病院探しは骨が折れる仕事です。地元の人の口コミが頼りになるところですが、引っ越してきたばかりではそれを聞ける人がまずいない。
子どもの学校関係も地域によって勝手がちがいます。
前の学校での持ち物が使えない時には、登校するまでにそろえる必要があります。分かりづらい個人商店を地図片手に探し当てて一つひとつ買いそろえ名前を書いて。
直接書けるものならまだましです。
引越し疲れでクタクタの体で、ネームタグやゼッケンを一つ一つ縫い付けなくてはならない学校だって存在します。ひどいときには、巾着やコップ袋、絵本袋の指定サイズがちがうからと作り直さなくてはならないことも。新入学ならともかく、何度もやりたくはありません。ぐずる子どもの手を引いて、通学路をなんとか覚えてもらうべく何度も歩く。
終わらない開梱で出た大量のゴミはどうやって捨てればいいのか。役場でもらってきた案内と首っ引きで分別する。前の土地では格安だったものが、新天地では高額な処分料だったり…。これはわが家のことですが、泣けてきます。
そうこうしているうちに疲れ果てた夫が帰宅します。
夫も慣れない職場で奮闘しているのを知っているだけに、自分の愚痴は飲み込んでしまうんですよね。妻も苦労しているということを理解して、いたわってくれる夫ならいいんです。たいていは、新しい職場で慣れない業務に夫もいっぱいいっぱいです。妻の浮かない顔にはなかなか気づいていくれません。
まじめな人ほど自分の中に抱え込んでしまいます。
新生活で大変なことばかりなのに、ガマンを続けていてはいつか爆発します。
転勤族で一番に頼れるのはパートナー
ため込まないで、吐き出すことも大事。良い奥さんは疲れるよ。
知らない土地で新しいことばかりに直面していれば、心身はいつも緊張状態にあります。社宅に住むことになれば、同じ境遇の奥さまと仲良くなることも出来るかもしれません。逆に関係が近すぎて悩みの種になることもありますが。
引越し当初、周りに親しい友人などもいないとなれば、相談できるのはパートナーだけです。
ストレスをため込み過ぎて爆発させることはよくあります。一時ケンカしたとしても、心を病んでしまうよりはまだましです。
参考 転勤のストレスはうつを引き起こすかも…?
ただし、ケンカするとしても取り返しのつかないレベルにまでは発展しないように!自戒を込めてですが。
妻が倒れたら夫が頼りの綱
なんだかんだ言っても、夫は頼る相手。
もし自分が病気に倒れて入院する事態になったら、どうします?
両親が近くにいるのならば助けの手を差し伸べてもらえるかもしれません。仲の良い友人がいるのならば、子どものことを頼めるかもしれません。
ですが、私の場合は、親も高齢で飛行機を使わなければ来られない距離。友人といっても、そこまで頼りにできるほど仲の良い人がいれば幸いですが、いつもそう恵まれた状況にあるとは限りません。
出産を例にとると分かりやすいですね。
まわりの転勤族の方で、やはり親元に頼れない人がいました。二人目以降は転勤先で産んでいました。それは、夫の協力があるという大前提です。上の子の世話や園への送り迎え。夫が動いてくれないと死活問題です。
そもそも、すべてにおいて協力的ではない人に転勤でついていくのは危険です。引越しの荷造りや手続きを全部妻任せにしている夫ではありませんか?奥さん一人で奮闘するワンオペ引越しをしていたならば、要注意です。
参考 引越しを奥さんに丸投げする夫には要注意!
いくら新天地ごとに妻が努力してその土地に根付いても、問題は次々と現れます。すべてを妻に丸投げしているようでは、とてもやっていられません。
転勤族に待ち受ける困難
大変だけど、転勤は夫婦の絆を強くもする。
新しい土地でのストレスくらいならば、3カ月もすれば落ち着きます。
ですが、転勤族には根本的な問題がいくつも付きまとってきます。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2016年に行っている転勤についての調査によると、転勤族は次のようなことで悩んでいます。
独身のうちは結婚しづらさを感じています。確かに、転勤を告げたとたん別れを切り出されたなんて話は耳にしたことがあります。結婚したらしたで子供を持ちづらく、育児もしにくい。この辺りまでは、同意する人は半数ほどです。
家や介護の問題となると、過半数の人が困難に感じている問題となっています。なんだか、書いていて将来が心配になってきました。
だからこそ、いっしょに前を向いて考えていけるパートナーとの関係はとても重要。待ち受ける困難を二人で乗り越えることで、夫婦の絆も強くなるというものです。
だって、定年して会社を卒業してからの人生って長いですよ。もちろん、そのころにはとっくに転勤族も卒業です。いっしょに苦労して人生の困難を乗り越えてきた夫婦なら、何とかやっていけそうな気がしませんか。
転勤は長い旅だと思うと気持ちが楽になる
旅先にいると思えば、多少のトラブルはつきもの。というか、トラブルは旅のアクセント。
よく転勤族の妻の集まりで先輩方がおっしゃっていたことですが、大事なことは「転勤を長い旅だと思うこと」。
逗留地で暮らすように旅していると考えると、気持ちがとても楽になります。住まいや学校、地域で嫌なことがあっても数年間限定ならば、さして気にもなりません。旅先なら、お店探しや観光も楽しんでしまえます。
参考 転勤族と結婚するメリットってなんだっけ?
ママ友づくりに深刻になる必要もありません。旅行先なら、ちょっとした知り合いが増えるだけでも十分思い出深い旅になりますよね。
参考 転勤族の妻にとって孤独やさみしさはつきもの