子どもって、乗り物が好きですよね。
車や新幹線はもちろんのこと、飛行機ともなれば憧れの存在。
航空会社の工場見学などに参加できれば一番ですが、地方でなかなか機会がない人もいますよね。
今回は、全国各地で開催されているJALの子ども向け「こども航空教室」が地元で行われたのでちょこっと参加してきました。その模様をお伝えします。
企業のイベントや工場見学は東京ばかり…?地方でも開催が
わが家は基本的に全国が対象の転勤族です。首都圏に住んだこともありますが、基本的には地方がメインとなるでしょう。
生活の面では、地方都市の暮らしの方が身の丈に合っているので満足しています。ただ、ちょっと不満があるのが子どもの教育関係です。政府や大手企業が主催し、子ども向けに開催している教育的ないイベントはどうしても東京が中心となっています。
宇宙飛行士のお話が直接聞けたり、霞が関の見学デーがあったり。おもしろそうだと思っても、それだけのために上京するわけにもいかずさみしい思いをすることもありまし
た。
ただ、ありがたいことに東京で開催するようなイベントのダイジェスト版を、全国キャラバンとして行ってくれることもままあります。わが家でも過去にスポーツ系、金融系などの催し物に参加しています。規模はコンパクトにこそなりますが、週末の午後にふらりと出かけられるのは本当に助かります。
先日は、地元の科学館でJALによる子ども向けの航空教室が行われました。簡単にその時の様子を備忘録としてまとめておきます。
JALの空育の一環で開かれる「こども航空教室」
子育て中の方ならば、どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。JALだけではなく、ANA、スカイマークなどでも行っている航空教室。会場は各学校のこともあれば、科学館、デパートなどの催事のこともあります。いずれも基本は無料で、飛行機ならびに航空業界を知ってもらうための広報活動の一環でしょうね。
JALの公式サイトによれば、「空」を通して未来を考えるための出張授業という位置づけのようです。内容も、今回子どもが体験したもの以外にもいくつか用意されています。
取り組み内容
①飛行機を通じて「自分の未来」を考える。
空のお仕事やJALの歴史に触れ、本物の飛行機を間近で見られる「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」、運航乗務員、客室乗務員など社員が仕事内容や、やりがいを直接語る「お仕事講座」など、さまざまな体験要素を織り込んだプログラムを通じて、JALをより身近に感じ、更なる学びの意欲を生み出し、自分の未来を考えるきっかけづくりをおこないます。
JAL STEAM SCHOOL
JAL折り紙ヒコーキ全国大会 地区予選
JAL折り紙ヒコーキ教室
JALお仕事講座
JALキャビンアテンダントによる安全教室
JALお仕事インタビュー
JAL工場見学~SKY MUSEUM~(引用:JAPAN AIRLINES)
今回のイベントは次のようなテーマでした。
・JALお仕事講座
・JAL折り紙ヒコーキ教室
整備士さんによる飛行機の秘密のお話
60分の時間の中で、最初の30分は整備士の方が模型やスライドを駆使して分かりやすく飛行機が飛ぶ仕組みを解説してくれます。
あれほど大きな金属の塊が空を飛ぶということの不思議を、「作用」「反作用」などの用語も交えながらの説明は小学生も真剣に聞き入っていました。親も、大昔の学生時代の知識を思い起こしながらなんとかついていきます。会場には幼稚園くらいの小さな子どももいて、座学の時間はいくぶん飽き気味のよう。それでも、扇風機と飛行機の模型を駆使した実験タイムでは我先にと競って体験していました。
一番前に座っていたお子さんなどは、飛行機の高度の問題も難なく正解していました。NHKの子ども電話相談で登場するようなガチ勢ですね。こういうお子さんは、年齢が早いかなと思ってもどんどん連れて行っていいと思います。将来が楽しみです。
ちなみに、私も驚いたのが旅客機の躯体の厚さはわずか1mmだとか。頑健なアルミ合板が使われているからなせる業なんだとか。それでも、車のボデイよりへこみやすいので気をつけないといけないそうです。軽くするために努力を重ねているのですね。
キャビンアテンダントさんによるお仕事の秘密のお話
次の30分は、女の子の(お父さんも?)憧れのキャビンアテンダントさんのお話です。華やかに思われがちな客室乗務員ですが、その業務内容はハード。お客様の安全を守るためにも終始気が抜けません。
途中には、実際の機内アナウンスの実演もあり、「ああ、これこれ」と搭乗している気分になれました。希望するお子さんには、キャビンアテンダントさんの指導の下、アナウンス体験もさせてもらえました。良い記念になりますね。
個人的にそうなんだと新鮮だったのが、当日の登場スタッフの顔合わせです。その日に事務所に集まって初めて、いっしょに働くメンバーが分かるのだとか。初めましてから、ミーティングがスタートするのですって。パイロットについても同様だそうです。知らなかった。そういえば、ツアーバスの運転手さんとガイドさんも同じシステムだったような…。
グランドホステスさん指導の紙飛行機つくり体験
キャビンアテンダントさん同様に、敵な制服で登場した女性が、空港で働く地上勤務のスタッフさんです。チェックイン業務や荷物の預かり、誘導、搭乗アナウンスなど、地上でもたくさんのお仕事があります。
あいさつ代わりに、搭乗アナウンスの実演をしてくださり会場からは拍手が。グランドホステスの仕事内容を簡単に説明したあとは、飛行機の作り方です。子どもに配られた折り紙ヒコーキの材料は、ご丁寧にJALのロゴ入りです。居り方は3種類記載されていましたが、イベントでは「へそヒコーキJALタイプ」を皆で折ります。ふだん適当に折っているのとは異なり、微妙な具合が難しい…。
何とか完成させ、最後は子どもたちで一斉に飛ばし歓声があがりました。
折り紙ヒコーキ全国大会優勝者は東京のスカイミュージアムに招待!
最後にJALからの告知があり、折り紙ヒコーキの全国大会があるとのこと。
なんと、各会場の優勝者は、東京で開催される決勝大会に招待されます。さらに、JALのスカイミュージアム、つまり飛行機の工場見学へも招待してもらえるとの厚遇。
スカイミュージアム https://www.jal.co.jp/kengaku/
最近では学校でも、紙飛行機をどれだけ長く飛ばせるかということを競うクラブもあります。チャンスです!スカイミュージアム行きたいなぁ。小学生、中学生くらいなら、親は自腹で行かなきゃなりませんがね。
会場には子どもが喜ぶパイロットや客室乗務員の制服も
会場後方には、パイロットや整備士、キャビンアテンダントの制服も展示されています。試着もできるので、ありがたく着させてもらい記念撮影もしてきました。サイズも数種類用意されているので、ちびっ子でも大丈夫です。
帰り際に、カッコいい飛行機がデザインされたクリアファイルをお土産にいただきました。
男の子でも女の子でも、興味をもって楽しめるイベントでした。お近くで開催される際には、ぜひ参加してみてください。
参考 子どもが楽しみながら勉強になるイベント