社宅って住んだことがありますか? 何となくめんどくさそう…、でも安い。世間的にはそんなイメージでしょう。私は子ども時代に数カ所、結婚後は3カ所住んだ経験があります。
社宅の規模や運営スタイルのちがいはあれど、大抵は自前で借りるよりも安上がり。ですが、穏やかに過ごすためには「社宅の暗黙の了解」を押さえておかなければなりません。
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社宅は思うほど悪くない
社宅のイメージって、なんか怖そう…? 実際はあっさりしたもの。
夫の職場での上下関係がそのまま奥様たちにも持ち込まれ、ドロドロした人間関係に悩まされる日々…。定例のお茶会ではボス妻が幅を利かせて、新入りは何かといびられる…。
なんてことはまずありません。
ドラマで出てくる社宅は例外なくストレスフルに描かれていますよね。人気ドラマの主人公の奥さんが社宅に住んでいたりすると、実情を知らない外野から心配されることもありました。トラブルが皆無とは言いませんが、民間のアパートやマンションでも同じです。どんな人間が住んでいるか、普段のコミュニケーションがどうかによります。
その会社や社宅の規模にもよると思うんですよね。近頃では経費節減の余波で、どんどん社宅自体が減っています。20~30世帯が入居しているようなところではトラブルも出てくるでしょうが、4~6世帯くらいならもめることもあまりありません。さらに、世帯のなかには単身赴任でほとんどいらっしゃらない方も。ちょっと寂しいくらいです。
確かに、時代や場所によってはボス的な方が仕切っているところもあるでしょう。でも、悪いことばかりではありません。
安い家賃だけじゃない!社宅に住むメリット
学校や病院情報は、ネットじゃなくて人に聞きたいよね。社宅ならすぐ聞ける!
確かに一般的に社宅は安いです。もれなく古いですが…。例外的に現在の住まいは地方なので、高い方ですが相場に比べたら破格でしょう。古い社宅の家賃が安いのは我慢料。浮いたお金を貯めて家を買うのですね。
それでも、私は社宅に住むメリットの方をより多く感じます。まったく知らない土地に行かなければならない場合、土地勘もなく知り合いの一人さえいない。賃貸を一から自分たちで探すとなると、それだけで大仕事です。
ゴミの出し方やら買い物情報、子どもの学校や習い事、病院探し…。知り合いのいない中でこなすのは、なかなかに大変です。これが社宅の場合であれば、事前に会社を通じて社宅自体の情報も周辺の生活マップなども提供されます。今住んでいる人から話をその地域の情報を聞くことだってできるのです。実際に住んでみて分からないことは教えてもらえます。やはり、ネットの情報よりも実際に住んでいる人からの話は確実です。
社宅の住人に、同じくらいの年の子どもがいることもあるでしょう。無理することはありませんが、気が合いそうならば友達付き合いもできます。子どもが小さいうちほど、近所のお友達はいっしょに遊びやすいのでありがたいものです。子どもが小学校ですと、最初の半月くらいは登校するのも不安です。登校班があるならばよいのですが、ない場合いっしょに通学してくれる子どもがいれば心強いですよね。距離感が難しいところですが、私自身は過去助けられています。
また、最近はなくなりつつあるようですが、食事会やお茶会があった場所も。歓送迎会を兼ねて行われていましたが、なかなか皆さんが揃うことがないのであればあったで悪くはないです。あいさつ回りだけでは、顔と名前が一致しないのです。とくにお子さんですね。子どもたち同士の顔合わせという意味だけでも、参加する意味がありました。
気を使うことは使いますが、同じような環境にいる者同士なので安心できる部分も多いです。ママ友らとの食事会ですと、価格設定などが価値観の違いもあって難しいです。それが社宅ならば、お互いの懐具合も大体は察しが付くので、どんな場所と金額でも「あー、はいはい」とすんなりとまとまります。
何より、多少気が合わないということがあっても、同じ建物に住んでいるのはみな素性が知れた人というのは治安の面でも気持ちの面でも気楽でいられます。少なくとも、転勤先で孤独を感じることは減ると思います。
参考 転勤族の妻の悩みは「孤独」。さみしい日々をどう切り抜ける?
外からどう見えるかに気を付けて
地元の人からすれば、社宅の人=会社だから気をつけよう。
社宅の門柱に社名の記載があるところは少なくなっていると思います。ですが、ずっと住んでいる近所の人にはどこの企業の社宅か把握されています。
地方都市に行くほど社宅に住んでいる住人を「〇〇会社の人」とみなします。特に小規模な社宅であれば、地域の行事や話し合いの場に出ないと会社を悪く言われてしまいます。騒音を出したり、ゴミの出し方が悪かったりすれば会社全体のイメージを傷付けることになるのです。
住んでいる人が会社の顔としてとらえられると、少々窮屈かもしれません。普段の生活をきちんとしておけばそれほど恐れることもないのですが、初めて住む人は地域のルールを順守すること!
やっぱり面倒なコトもあります
子どもがいないと、なじみにくいかも…
まず、子どもがいなければ同じ社宅といえども、なかなか接点がなく話はしにくいです。いや、社交的で人付き合い大好きな人なら、お菓子持参で突撃するので大丈夫です。ごく普通の人であれば、まずちょくちょく顔を合わせる機会がないので、次のステップに進めません。お茶会や掃除など、社宅の行事が定期的にあるのならば、そこをきっかけにするのが自然で無難です。
大型の社宅ともなれば、幼稚園ママは子どもを園バスに乗せた後も、外でかたまって情報交換をしていることもままあります。長いときだと1時間くらいのことも…。基本的に仕事をしていないママさんだと、時間にも余裕があり大人との会話に飢えているから長話になる傾向があります。楽しいならば構いませんが、世間話が辛いなら爽やかに切り上げる術を覚えましょう。最初が肝心です。在宅で仕事をして、仕事を理由に早めに抜けるのもあたりさわりがありません。
転勤族でも、webライターなら在宅で子どもが幼稚園や学校に行っている時間だけでも手軽にできますよ。
おすすめ お家にいながら自分のペースで仕事ができる!
子どもがいないとその横をすり抜けるときも気を使うんですよね。明るく挨拶だけして通り過ぎれば大丈夫です。自分が両方の立場を経験していますが、心配するほど人は他人のことを気にかけていません。
社宅暮らしを左右する、暗黙のルールに気をつけよう!
はっきり言われることはないけど、暗黙のルールはあるよね。
気さくに話ができるようになっても、注意することはあります。会社で起きたことや人事については話題にしないこと。確証もない話を広めて、後で問題になって困るのは自分だけではなく夫です。夫の仕事上の上下関係は日頃の付き合いには持ち込まないのが暗黙のルールです。
また、物理的に面倒な仕事も出てきます。全員での草取り、共用部の電球の交換、電気代の支払い各種集金、倉庫のカギを保管する当番、町内会の役員の持ち回り…。ほかの方の引越しのときには業者さんへのお茶出し…。まぁ、書き連ねると大変そうですが、実際はそれほど手間でもないです。面倒はめんどうなのですが。幼稚園や小学校のPTAを経験された方なら余裕です。
社宅によって様々でしょうが、けっこう細々と仕事があります。自転車置き場に放置された自転車の処分なんてのも仕事のうちですね。家族も安く住まわせてもらってる対価として、自分の仕事をこなしましょう。社宅の敷地が荒れていると、治安の悪化にもつながります。
もちろん、無断で草取りや当番の仕事をさぼったとなれば、居心地が悪くなること必至です。当日何らかの事情で役目を果たせないときには、前もって他の人に代わってもらうなり時期をずらしてもらいましょう。何にしても、一言声をかけておくだけで全然ちがいます。
昔ながらの社宅というのは嫌われるし、経費も掛かるので減少の傾向にはあります。管理人が常駐する今どきの社宅であれば、住人同士の関係もマンションとそう変わらないでしょう。
自分たちが住む社宅がどのようなタイプなのかを、まずはリサーチしてください。古いタイプの場合は、決まり事も千差万別です。あいさつ必須のところがあるかと思えば、粗品は禁止というところも。普段の生活の決まり(楽器演奏は〇時まで)が厳しく決められているところもあります。
郷に入りては郷に従え。
この精神を忘れずに、窓口となっている人にあいさつに行った際にルールを確認しておきましょう。
社宅の暗黙のルール
‣人事のことにはふれない!
‣夫の肩書を奥様づきあいに持ち出さない!
・掃除や当番の仕事はしっかりこなす!
参考 する?しない?実際のところ引越しであいさつはどうすればいい?
参考 やっぱり社宅はイヤだな…と思ったらコチラ
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