わが家は2~5年のスパンで、全国を転勤で動いています。
子どもは幼稚園は3つ、小学校は今2つ目の学校に通っています。
幼稚園は2つとも私立。
小学校は公立です。
小学校を卒業する前に、もう一度転校しなくてはならないでしょう。
次に転校して数年その土地にいるとすると、もう高校受験が見えてきます。
進路をどうするか決めなければ、また転勤の辞令が出たときの処遇を決められません。
転勤で家族で引越すとなると高校での転校。
私自身が経験しているので、高校での転校はできればさせたくありません。
そうなると、高校を卒業するまでは夫に単身赴任をしてもらわざるを得ません。
それは頑張ってもらうとして、高校をどうするか。
転勤や引越しのないご家庭でも、高校を公立にするか私立にするかで悩みます。
都心部ではさらに、中学のうちから公立にするか私立にするかの選択に迫られるでしょう。
転勤族の視点から学校選びをどうすればよいかという記事が見当たらなかったので、私なりに考察してみました。
ずっと首都圏にいる方にはあまり参考にはならないかもしれません。
あくまで、地方や都心部を問わず転勤を重ねている人向けのお話になります。
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首都圏と地方では公立・私立に対する考え方がちがう
地方では公立>私立
首都圏近郊で生まれ育った人には理解できないかもしれません。
ですが、多くの地方出身者にとっては公立の方がレベルは高いと考えられているふしがあります。
実際、私立よりも公立の方が学力は高いです。
公立の滑り止めに私立を受けるというイメージですね。
地元の小学校を卒業すれば、当たり前のように学区の中学へ進みます。
高校も地元で優秀とされている伝統校に通えれば御の字。
部活動に勤しみながら、受験生になったらエンジンをかけて受験体制に入るというのんびりした学生生活です。
特別に幼いうちから勉強漬けにならなくても、地方の大学ならばそこそこ努力すれば入ることが出来ます。
首都圏では優秀な人が私立に流れる
それに対して、首都圏では小学校、中学校のうちから塾に通い受験対策をしてまでも私立校へ通わせることが良しとされています。
身内が東京在住で、聞くところによると都心は学校数が多いだけにその質もバラつきがありまさにピンキリとのこと。
学校の質が低下している所からは、優秀な生徒ほど私立へ流れていくことになり残された生徒のポテンシャルは推して知るべし。
学力だけならばいざ知らず、今の時代は家庭にも問題を抱えていることが多いそうです。
荒れた生徒や、問題のある親たちへの対応で先生方も疲弊して授業どころではなくなっている例もあります。
悪い友人に影響されたり、不要なトラブルに巻き込まれたりするのは正直避けたいのが親心。
多少の友達同士のケンカや教師との衝突は社会勉強です。
自分とは異質の背景をもつ友人との付き合いは、生きていくうえで大事な勉強です。
それでも、近頃の物騒な報道を見るにつけ、荒れた学校には通わせたくはありません。
そうした考えから、よりよい環境を子どもに与えてあげようと私立を選ぶ傾向にあるのでしょう。
ただし、首都圏であっても私立の全部が公立に勝るという訳ではないようです。
私立だから受験指導も万全で、教師の質も良いという簡単な話ではありません。
一つ言えるのは、教育への意識が高い層が集まるがゆえに学校というハコ自体はどうあれ、自分から熱心に学ぶ生徒が多いのではないでしょうか。
後方支援する親の意識も同じことが言えます。
となると、無理をして中途半端なところに行く必要もないでしょう。
学費が高いだけで思うようなメリットが受けられないかもしれないからです。
公立と私立のちがいをおさらい
ここで、公立と私立のちがいをいったんおさらいしておきましょう。
公立と私立で違う点
・学費
・独自の理念の有無
・教師の異動
・学習の内容や進度
まず学費です。
親の収入によって変わってはきますが、公立高校でかかる費用は教材費などの経費のみです。
一方、私立高校の場合、授業料はもちろん何かにつけて寄付金が求められます。遠方の学校に通学するとなると交通費も公立より高くつくことが多いです。
学校独自の理念についても、私立ならばその設立の経緯からもそれぞれ個性があることは分かります。公立は公の教育なので良くも悪くも均一化されています。
公立校では教師の異動はありますが、私立では学校に所属しているので動く可能性があります。
授業の進み具合や内容も差があります。
公立であれば、全国どこでも同じ教育が受けられるという建前です。
実際は地域差、学校差が大きくはありますが、学習指導要領に基づいているのであからさまな差は見られません。
これが私立となると、独自の路線をひた走ります。
かなり早い時点から大学入試を見据えた授業を組んでいたり…。
関連校でもなければ、私立での高校時の転校はかなりのチャレンジャーです。
あと挙げるとすれば学校の設備のちがいです。
税金で賄っているだけに、公立の設備はそれなりです。
生徒集めにもかかわるので、私立は総じて豪華で至れり尽くせり。
これだけはちょっとうらやましいな…。
で、転勤族が一番重視しなければならないことは?
一つ所に住み続けられる人は、上記のような観点からお子さんにあった学校を選べばよいのです。
経済状況や、成績も絡んでは来るでしょう。
それでも、数年先にいる場所さえも定かではない転勤族よりは恵まれています。
転勤族は上記のことに加え、「地域」も検討する際の優先事項にすべきです。
地方だけ、都心だけを動いている人にはピンとこないかも知れません。
ですが、今まで住んでいた場所の常識だけを元に子どもの将来を決めるのは危険です。
実際、私自身が田舎育ちなので、地方の常識でものを考えがちです。
都会育ちで、地方の常識を知らないでいるのもちょっと危ういです。
都会で生まれ育ったお子さんが、将来地方で起業したり、地方にお嫁に行ったり…。
その時になって初めて、都会と地方の価値観の差に打ちのめされることになるかもしれません。
まどろっこしい言い方になりますが、将来の基盤をどこに置くかです。
親はもちろん、お子さんが将来どこで活躍するのかも頭に入れておいてもいいのかなと。
地方衰退で東京一極集中のご時世では、首都圏中心で物事を考えた方が無難かもしれません。
それでも、中学生くらいになったら、一度お子さんと将来どこでどうやって暮らしたいかぼんやりとでも話し合っておきたいものです。
自分自身、まだできてはいないので偉そうなことは言えませんが。
将来お子さんが地方で暮らす場合
親御さんが地方出身で、転勤生活後に地元に帰って落ち着く予定でお子さんも側にいるのならばお子さんは公立が良いと思います。
地方ではレベルが高く地域での評価が高い私立は格段に少ないです。
まともな私立があったとしても、入れなかったときのリスクを考えると現実的ではないです。
せっかく私立に入れても、地元で幅を利かせている有力者や会社経営者は地元で名門とされている高校の出身者で固められています。
地元の仙台の例で記事にしていますが、地方では都内の有名私立よりも地元の名門(とされる)公立高校の方がありがたがられます。
派閥もがっちりできているので、社会人として不利になりたくなければ敵にまわさない方が消耗しません。
親の地盤が地方にあり、公務員を目指すのであれば公立の上位公立高校に行くのが余計なストレスを感じないでしょう。
お子さんは地方から飛び出す場合
親御さんは将来的に地方に定住するとして、お子さんは親元から離れる場合。
どこに行くかにもよりますが、地方に留まらないのであれば出身高校よりも出身大学がものを言います。
この場合は、公立でも私立でもあまり関係ないです。
本人の望むところに応じて選べばよいでしょう。
首都圏ないしは都市近郊の場合
親も子供もずっと首都圏にいることが分かっているのならば、私立の方がメリットは大きいです。
荒れた高校に行く可能性を考えると、私立で先生方の指導も丁寧な学校で同質の生徒たちが集まる中で個々能力を伸ばしていくことが望ましいでしょう。
高校での募集が少ないので、この場合は中学から受験する方が確実ということもあります。
画一的な環境は居心地は良いでしょう。
似たもの同士というか、趣味嗜好、価値観似ている生徒が集まります。
卒業後、実社会に出ていきなり色々な人間とぶつかるのに弱くならないかが、個人的にちょっと不安です。
ともあれ、相性の良い学校であれば公立では伸ばせない才能や個性を育成できるでしょう。
転勤族の子どもの進路は早めに家族で考えよう
転勤族は住む場所が決まらないというだけでも、大きなハンデを背負っています。
中学校などで思わぬ転勤ともなれば、急な進路変更をせざるを得なくなることもあります。
意図せず公立から私立への進路変更もあるやもしれません。
そんなとき、慌てて周りにつられて安易に進学先を決めるのは早計です。
親や子供の将来を見据えて、早いうちから家族で話し合いの機会を持ちましょう。
…って言ってるわが家が、全く未来予想図が描けなくて悩んでるんですがね。
あと数年は、悩みながら走っていきます。
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