3社は見積もりを頼もう
引っ越しに限らずお金を出してサービスを受けるとき、たいていの人はいくつか似たようなものを比べますよね。数百円のものならばそんなことは必要ないかもしれません。ですが、家族で遠方への引っ越し費用は数十万にも及びます。
余談ですが、ほぼ3月の最終週の終わりころに引越しする我が家。移動距離も前回は700キロ。
トラックでは移動できず、荷物は列車を利用してのコンテナ移動です。繁忙期も繁忙期。
高値のピークの引越しです。
こっそり業者さんに聞いたのですが、正規の値段ならば100万円はいくとのこと。
うちは何度もお世話になっている常連です。かなりお安くしていただいて、だいぶ費用は抑えられています。
引っ越しのベテランで相場もしっかり把握しているという人は別です。ですが普通の人は何社かに見積もりをとるべきです。
特に繁忙期であれば、相場よりもはるかに高い値段をふっかけてこないとも限りません。そんなことで、時間が許すならば3社程度には問い合わせた方が間違いもないでしょう。
大事なのは見積もりのとり方
そこで問題となるのが問い合わせ方法です。
特にインターネット上で引っ越しの見積もりについて調べると、一度の入力で数多くの業者の価格が出てくる一括見積もりサイトの利用が勧められています。
確かに、引っ越し前の手続きやら物件探しで忙しい時期です。良さそうな業者を見繕うのも手間がかかります。そこから電話なりお問い合わせフォームから問い合わせ。1件ごとに必要な情報を伝えて見積もりを頼むのは面倒です。
多くの引っ越し情報のサイトや一括見積もりのサイトでは、便利さだけを前面に押し出して利用を促します。忙しい中でも無料で手間が省けるとなると飛びついてしまいそうになります。ですが、ちょっと考えてください。
一度に多くの業者から見積もりが出るということは、それだけ個人情報をばらまいているということです。個人が各業者に問い合わせた場合は、それが契約に結び付かなくてもお金は発生しません。
それが一括見積もりサイト経由だとどうでしょう。間にワンクッション挟むことで引っ越し業者が一括見積もりサイトに紹介料を支払わなければなりません。お金を出しているのですから、元を取ろうと営業するのも納得できませんか。
一括見積もりサイトにも使えるところはある
私は経験がありませんが、時折ほかの転勤族から聞きます。
そうしたサイトを利用することで、引っ越し前の忙しい時期に各社からの電話営業攻撃を受けることになった人もいるそうです。
普段ならともかく、殺気立っているこの時期に想像するだけでしんどいです。
–追記—————————————————————–
私の思い込みで、「引越し一括見積もりサイトは使えない」と書きましたが新しいサービスも出ているようです。
読売新聞2018年3月1日のくらし面で引越しの特集が組まれたなかで、引越しラクっとNAVI という優良な引越しサービスが取り上げられていました。
通常は見積もり後、個別に運送業者と交渉をしないといけないが、引っ越しサポート会社「リベロ」(東京)が2015年5月に始めたサイトでは、複数の業者とのやりとりを一括で代行してくれる。
引越事業者優良認定制度をパスして、「引越安心マーク」も取得しています。
ほかの引越し一括見積もりと異なり、専用のサポートセンターが間に入って荷物量などの聞き取りをしてくれます。
その後提携会社とやりとりし、引越しラクっとNAVIが中立な立場で見積もりを作成してくれます。
もちろん、その後の執拗な電話・メール攻撃もなし。
法人の引越しで750社以上の実績があるので、まず間違いがないでしょう。
もちろん利用は無料。
会社指定がない引越しの時には、私も使います。
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これは個人的憶測ですが、優良な業者は必死に営業をしなくても仕事は十分にあるように思えます。必死なところほど、大丈夫なのかなといぶかってしまいます。それが引っ越し繁忙期前であればなおさらです。
Webライティングの案件でも引っ越し一括見積もりサイトのものは目にします。サイトをつくるのも記事を書いてもらうのもお金がかかります。
それはどこで回収しているのかな、と考えることが賢い消費者になれるのかなと思います。もちろん、一括見積もりサイトを否定するつもりはありません。その後の営業などのことも踏まえてならば、より安く引っ越しができるかもしれません。
結局どうするのが一番?
引っ越し経験があるのならば、これまで利用した業者+αで電話やHPから直接見積もりを依頼するのが一番です。
どちらの場合でも、今の住所と新住所、荷物の量や種類、希望日や時間帯などを事前にメモしておくとスムーズに話が進みます。
電話であれば、応対の雰囲気で信頼できそうかということもつかめます。基本的には先方の質問に答えるだけなので難しいことはありません。家具や大型家電の数などを覚えておけば大丈夫です。
もし余裕があれば大型のものは高さや幅、奥行きもメモしておくと万全です。混み合う時期や安くしたいときのプランの選び方なども、柔軟に相談に乗ってもらえます。
インターネットであれば、引っ越し業者のHPに見積もり依頼フォームがあるはずですのでそこから問い合わせしましょう。
単身や荷物がごくわずかという人であれば、簡単です。どこの業者でもそれほど価格に開きはないはずです。
家族で荷物が多くなっていれば、ある程度差が出てきますので比較検討は必要でしょう。電話であれば折り返し見積もり額が伝えられ、後日書面でも届きます。ネット経由ならばメールです。提出された概算見積もりをもとに、疑問点があれば電話なりメールなりで問い合わせて不明点が残らないようにしておきます。
概算見積もりで業者を絞り込む
そうして業者を絞り込んだならば訪問見積もりに来てもらいましょう。
訪問見積もりについては、こちらの記事の最後をご参照ください。
また、訪問見積もりの前に不用品を処分すると安くなる可能性があります。
私自身はこの段階では1社に決めていますが、数社に依頼する場合は日時がかち合わないように。大人ですから表立って問題は起きないでしょうが、いい気持ちはしないはずです。あと、どれがどの見積もりか、取り違えないようにだけ気を付けてください。間違えるととっても恥ずかしいです。