わが子は家庭学習メイン、国語が得意で算数が苦手なタイプです
小学生の家庭学習は選択肢がたくさん
子どもの勉強をどうするか、親にとっては悩みどころですよね。学年が上がったり環境が変わる時期はなおのこと。
塾に通わなければ、勉強するのは家庭ということになります。保護者がマンツーマンで見てあげられる家庭はなかなかありません。もしできたとしても、学年が上がるごとに難易度は上がってきます。
親が先生となって教えるとしても、小学4年生くらいからもうお手上げの問題が続出です。高学年の算数の文章題など、手ごわいんですよ。自分で解けても、他人に理解させるのは至難の業。
そして、親子でも勉強に対する取り組み方は別。自分から進んで机に向かうようなタイプなら理想ですが、小学生なら一人で勉強するのは困難です。
ですが、コロナ禍の休校を経て、家庭学習の教材も一気に進化しています。うまく活用すれば、塾なしでも成績を伸ばせます。実際にわが家でも各2~3年使用した教材の体験を簡単にまとめておきます。
実際に数年試して効果があったベスト3
教材の良し悪しより、子どもの向き不向き
ここで紹介した教材は、どれも定評がありそれぞれファンがいると思います。ゲーム好きな子はRISUがすんなりくるし、授業形式が好きで先生の個性に魅力を感じる子なら東進が合うし、やっぱり紙でないと落ち着かないという子ならポピー。
身もふたもないですが、どの教材が優れているかというよりも、自分の子に合う教材はどれかということを見極めるのが大事だと思います。親がいくら気に入ったとしても、実際に教材と向き合うのは子どもです。
たいていはお試し体験があるので、子どもにさわらせて問題を解いてみて解説など理解できるかまで吟味するといいですよ。私の失敗ですが、東進の著名人の講演動画が素晴らしいと感動して子に勧めたものの、子は一度たりとも視聴しませんでした…。
ですので、親がある程度絞り込んだうえで、子どもに実際にやらせてみることを強くお勧めします。
算数苦手なうちの子の1位は「RISU算数」
タブレット学習を考えた時、各社優れた教材がたくさん出ています。それぞれ特徴がありますので、自分のお子さんにあった教材を選んでまずは試してみるといいです。うちは国語や理科社会はできているのですが、算数で足を引っ張っている状態でした。だから、算数特化をうたっているRISU算数にしました。
RISU算数が算数苦手な子にうれしいのが、「勉強っぽくない」ところです。
ステージクリア、カギ集め、チャレンジ問題など、子どもの遊び心や挑戦心をくすぐる工夫がちりばめられているんですよね。もちろん、きちんと問題をクリアしないと先に進めないようになっています。
自分も試してみましたが、クイズっぽい良問も多くてシンプルに面白いのです。遊びながら気がついたら夢中になってるって感じですね。
タブレット学習ならAIで苦手を克服
たとえば、紙の教材だと、まちがえた問題をチェックし自分で復習する必要があります。でも、子どもが自分で繰り返すのはちょっと大変です。記憶に残りやすい、繰り返しの間隔だってあります。親が管理するのも、やってみると実感しますがホント根気がいります。
メリットが多いタブレット学習だけに、各社から教材が出ています。RISU算数は何がちがうのか。
その点、タブレット教材のRISU算数ならAIでその子にあわせた学習ができます。子どもの苦手問題を的確なタイミングで、しつこいほど繰り返してくれます。
東大や早稲田の学生さんの応援動画や解説動画が、定期的に送られくるのもモチベーションアップにつながります。隣で見てても、なんかこそばゆくなるくらい、褒められるのってモチベーション上がりますよね。
学年関係なく単元を復習できるのでつまづきをつぶせる!
算数は積み重ねの教科。学んだことを積み重ねながら、新しい学習を深めていく。新しい内容を学習するとき、つまずくのは、前の学習内容が十分理解できていないから。
小学校でつまづけば、ぐんと難しくなる中学校の数学でも危うい。中学や高校でも、今の学年の数学が理解できない原因は根っこのところに小学校の算数の積み残しがあるため。そういう子がたくさんいると塾の先生が言っていました。
幼児から中学受験準備の算数までカバー!高コスパ
中学受験の基礎固めコースもあるので、中学受験を考える人もタブレット1台で完結します。うちの場合、小学校高学年から始めましたが、幼児向けのコースもあります。さらに、無料でベルリッツの英語をタブレットで学べる特典もついています。
算数に苦手意識を持ってしまっている子どもほど、RISU算数は取り組みやすいです。親では感情的になってしまいがちな部分を、「楽しく」「おもしろく」「褒めて」サポート。
わが家は小5からでしたが、できるなら早いうちから始める方が有利です。幼児コースからありますので、まずは子どもとお試しを。
2位は授業が面白い「東進オンライン」
トップクラス人気講師が教えてくれる授業がわかりやすい!
分かりやすくざっくり言うと、大学受験予備校の人気講師の授業を自宅で受ける感じ。オンライン塾ではないから、双方向のやり取りではなく、あくまで授業のみ。それでも、さすが選ばれた先生だけあって授業が丁寧でわかりやすいです。
小6の算数から始めたので、最初は親の自分も横で見ていました。算数的なセンスを育ててくれるような、ちがう答えの導き方を教えてくれたりと大人の私も引き込まれるほど。パズル的な次回までの宿題があったりと、楽しく続けられる工夫も随所にありました。
黒板も電子黒板で見やすく、内容に集中できるのも地味にお気に入り。先生のキャラも素敵で、2カ月が過ぎるころには親子で先生の口癖をまねるくらいでした。低学年も引き込まれるんじゃないかな。
週2回配信でちょうどいいペース
算数・数学は週に2回ペースで配信されます。国語・英語は週1回。夏休中などの長期休暇中は、進めずに復習としての集中講義となります。
個人的に気に入っているのが、いつやってもいいというコト。締め切りもないので、夏休みにまとめてとか、定期テストが終わって余裕ができてから一気に、何て使い方をしているみたいです。
授業が分かりやすく丁寧
うちでは算数・数学が苦手なので、学校の授業だけでは理解が追いつかないことがありました。スタディサプリもやっているのですが、算数・数学については東進オンラインの方が分かりやすいです。
正負の数のところでは、鍋ぶたを使ったりトランプを活用したりと、概念的でつまづきやすい点の理解を助けてもらいました。算数の先生も、日常生活の中で出てくる算数的な話しなどが面白く、大人の自分もときどきいっしょに視ていました。
通塾時間0、送迎の負担なしは想像以上にラク
甘いと言われそうですが、小中の子どもが夜遅くに通塾していると心配になります。19時22時に子どもがダッシュで駅まで走ったり、ふらふら無灯火で自転車に乗っている姿を見かけるので、危ないなぁと。
親の送迎も手間ですよね。車の場合は、塾の時間中に買い物をして待っている人もいますが、週2回、夕方のバタバタする時間の2、3時間をとられるのはきついです。
東進オンライン学校は、早朝でも就寝前でもOK。夏期講座なども、夏休み中にやらなければならないという縛りもありません。
月2000円で教材費もかからず安い
年払い、キャンペーンを利用すれば月2000円程度です。テキストはダウンロードしてタブレットなどで見るか、プリントします。2から4枚程度なので時間もかかりません。安いです。
14日間はお試し無料、やってみて子どもの反応を見よう
自分も無料体験で実際の授業を見てから加入しました。
無料体験後に勧誘があるか心配ですよね。うちは算数のほかに、国語もやってみようかと無料体験してけっきょくこちらはやりませんでした。(時間が足りないので)ですが、引きとめや勧誘は全くなし。
やってみて損はないですよ。
3位は定期テスト対策になる「ポピー」
ポピーがほかと決定的にちがうのはタブレット教材もなければ、添削指導もないこと。つまり、親の出番が多くなるという事実。正直、ちょっと怖気づいてしまうのは私だけでしょうか。
フルタイムで仕事をしていれば、子どもの勉強を見る時間をひねり出すのは大変です。パートであっても、毎日の家庭学習20分としても子どもに教える前には自分が理解している必要があります。音読を聞いて宿題を見て、ポピーを指導して…となると毎日1時間はかかりそうです。親が子どもに寄り添う時間を取れるかどうかが、何を選ぶかの分かれ目になります。
タブレット学習や動画授業の学習は、親が楽です。私自身も頼っていたのですが、箱を開けてみればただ単に映像を流しているだけでやっている気分になるという危うさがあります。まわりのママさんも同じようなことを言っていました。何を選ぶにしても、ある程度は親のサポートは必要です。これ、真理です。
実際にやってみて分かったポピーのメリット
授業の内容が理解しやすい
今回、実際の5年生の教材が届いてみて分かったのが、授業の進み具合とぴったり合っていること。教材が届く数日前に、参観日があり授業の様子を実際に見てきました。国語で新聞記事を読み解くという授業だったのですが、届いたテキストがまさにドンピシャ。
記事を読み解く際の着眼点などを「てびき」として赤字でまとめられています。全国紙と京都で発行されている新聞のちがいはどこか、という問いはまさに先生が授業の最後で質問していたことです。
教科書に出てくる用語の意味も解説されていて、この見開き2ページだけで1日の授業内容がしっかり理解できます。これだけで十分とは言い切れませんが、学校の授業の内容ならばポピーの教材で効率よくマスターできるでしょう。さらに、毎月の教材には各教科のテストも含まれています。事前に学習し、まちがえたところを復習しておくおことで、学校のテストでも高得点となるはずです。
算数のヤマ場となる「速さ」などの学習も、授業に合わせたワークで親もいっしょに復習しながら学ぶことができます。教科書のページにもワークが対応しているので、子どもに何ページまで授業でやったかを連絡帳にでもメモしてもらってもよいでしょう。教え方も子どもが習う方式がどうなっているか、親もわかります。助かります。
学校の授業が分かれば、子どもに自信がつく
学校の授業だけ点数が良くても、実力テストができなければ本当の実力はないという考えもあります。私もどちらかといえばそちらに賛成です。ですが、一日の大半を過ごす学校という場で、子どもが自信をもっていられるというのはとても有利に働くのではないかなと。
そして、無理して難易度の高い問題に挑戦し下手に挫折感を覚えるよりも、簡単なものを確実にしていった方が子どもの自尊心も満足させられると思うのです。子どもの性格にもよりけりですが。
東大生と一般学生へのアンケート結果で、最も注目したのは、「小学生のときにやったドリルはとても簡単なものだった」と答えた比率が、東大生の方が圧倒的に高かったこと。
(中略)
ここから導かれるのは「頭がよくなるために難しい課題に挑戦する必要はない」ということです。なぜ簡単な問題がいいかといえば、集中できるからです。(引用:影山英男「小学生は3つの学習法則を守れ!」『小学生からの知育大百科』プレジデント社,プレジデント社 ,2018,p17)
背伸びして分からない問題に悪戦苦闘しているのならば、思い切って簡単な問題にシフトして基礎固めに力を入れるのが正解かもしれません。
毎月届くので、やらなければならない分量が分かりやすい
市販の問題集やスタディサプリをやっていたのですが、子どもにやらせようとすると「まだ学校で習っていない」と言われることがしばしばありました。それでいて、学年が終わるころになってみるとやり残したページが山のように出てくるのです。
家庭学習では、学校との兼ね合いでペース配分をどのようにすればよいか迷いがちです。子どもに聞いてみても、はっきりせずにいつの間にか遅れがちになることもあります。小学生ポピーは、通っている小学校ごとに使用教科書を割り出し、教材を送付しています。親は余計なことを考えなくても、毎月届くワークを月末までに終われせればよいのでとても楽です。
教科ごとに1月分がまとめられているので、届いたときには多いように感じます。ですが、実際には親向けの冊子や読み物の冊子なども含まれているので、大した量ではありません。1カ月でやり終える量が、目で見て分かるので子ども自身も目安が立てやすいようです。
親の側も、毎日時間が取れなくても土日に大目にやれば間に合うかな、とざっくり目安も立てやすいので助かります。個人的な感想ですが、週2習い事があっても土曜の午前中にまとめて学習すればこなせるくらいですね。
お子さんに合った教材で成績UP!
どの教材を選んでも、最低限保護者が進み具合などを見てあげる必要はあります。それでも、特にポピーは、親の負担が大きかったです。昔ながらの家庭学習のように親が仕上がりをチェックして、一緒にやるスタンスでないと正直効果はありませんでした。ただ、ポピーは学校のテスト対策には効果的です。
東進は、なんといっても授業が楽しい、面白い。親の自分がそばで見ていても「なるほど」の連発。進めるうちに、親の推しの先生までできました。東進以外のイベントに参加したりしたことも。ただ、受け身の学習なので、ほっておくとサボりがちになるのが弱点。
RISU算数は、自分から問題を解かなければ進みません。間違えながら苦手を繰り返し取り組むので、自然と戯画手を克服できました。RISU算数はあまり親がかかわらなくても、先生のサポート動画やメールがあるのでやる気が持続できたのもうれしいですね。
皆さんも、子どもに合った教材と出会えますように。